HBの準備 <Brix糖度計>
ビールのアルコール度数
ビールのアルコール度数はどのように出しているのだろうか?
アルコール度数と糖の関係
ビールは酵母菌が糖を炭酸ガスとアルコールに分解することで作られる。そのため麦汁内に(酵母菌が分解する事ができる)糖が少ないと発酵力が弱まりアルコール度数は低くなる。逆に麦汁内に(酵母菌が分解する事ができる)糖が多いとアルコール度数は高くなる。
糖とアルコール度数は密接な関係があり糖度を測ることでアルコール度数を求める事が可能。
比重
糖度の前に「比重」というものが重要になってくる。
比重(ひじゅう)(en:specific gravity)とは、ある物質の密度(単位体積当たり質量)と、基準となる標準物質の密度との比である。通常、固体及び液体については水、気体については、同温度、同圧力での空気を基準とする。
ことビールに関して言えば水を基準とした時の麦汁(糖)の比重を指す。 ビールでは初期比重(略称 OG: original gravity)と最終比重(略称 FG: final gravity)という2つの比重が特に重要となる。
前者は発酵が始まる前のタイミングで計測する比重値であり、後者は発酵が終わった時に計測した比重値である。
この2つの比重の値を比較し計算することで発酵の開始から終了までの間で酵母菌がどれだけ糖を分解したか、つまり糖をアルコールに変化させたかを求めることができ、これがアルコール度数となる。
具体的なアルコール度数(ABV)を求める式は以下。
ABV = (OG - FG) * 131.25
※ OGやFGは「比重」のため糖度で計測した場合は糖度をOGやFGといった比重に変換する必要がある。(こちらは式がややこしいので割愛)
糖度計
というわけでAmazonで糖度計を購入。
中国製だと思うが日本語説明書も付いていた。
実際にテストとしてペットボトルのコカ・コーラの糖度を測ってみる。
公式では炭水化物量が糖分量としての記述のようだ。
「コカ・コーラ」の糖分の量は、『炭水化物(糖質+食物繊維)』の数値でご案内しています。「コカ・コーラ」には、100mlあたり11.3g 含まれています。
実際に測ってみたところ。10.8%か10.9%ってところ。ネットで検索したところ、同じように計測している人も同様の値だった。
(そういえば計測時に室温20度にするの忘れてたな…)
OG,FG等についてはもう少し勉強する必要があるな。
昔ビール工場見学に行ったときはOGとFGだけでなくもっと細かいスパンで比重を管理しているようだった。ただ工場と違って家という限られた設備・道具・環境だとOGとFG以外に計測回数を増やすのは雑菌汚染などのリスクもありそうだから考えものだなぁ…